Saori KURODA / WORKS 【きもの -kimono-】

「黒田佐織」の制作ルーツには、織物と出会った土地である沖縄の琉球古典絣(御絵図・みえず)や浮き織り(花織)の
技術があり、その意味においては琉球伝統織物の現代的解釈と応用展開を実践しています。
現在「黒田佐織」の織物デザインは、琉球織物の伝統を大切にしながらも単なる古典模写にとどまることのないよう
洋服文化や欧州のデザインを吸収し、現代の感覚との融合を目指しています。

「黒田佐織」の織物デザインにとって、自然もまた大切なモチーフです。
花鳥風月が常に移ろうものであり一瞬ごとにその姿が変わるように、「黒田佐織」の織物デザインにも
一つとして同じものはありません。
自然のなかに輝く一瞬を愛でるように、「黒田佐織」のきものを装っていただければ幸いです。
        → 絣(かすり) | 浮(うき) | 絣×浮 | プロジェクト


■ 絣・飛白(かすり):IKAT ■
  絣とは、布が織りあがったとき柄ができるよう糸を地色と模様に染め分けたものをいいます。
模様に染め分けられた糸は織りあげてゆく段階で1本1本がすこしずつずれるため、 プリントのようにはっきりした輪郭にはならず、筆で刷いたように「かすれ」た模様になるのが特徴です。
 
 
 




■ 浮織(うきおり):FLOAT ■
浮織とは、布を織る際に経糸あるいは緯糸を部分的に「織らずに糸のまま残す」技術をいいます。
通常、布は、糸と糸が一定の法則に従って重なりあい、お互いの上下をかぶさったりくぐったりして成り立っています。              
その重なりあいの法則(組織)を意図的に崩すことでその部分だけ糸が「浮いて」見え、模様になったものを浮織といいます。
 
 
 




■ 絣×浮:MIXTURE ■
布の上で、絣は平面的に、浮織は立体的に現れる模様と考えます。                                                                            この二つの模様をミックスすることで、布の表情に豊かなバリエーションを加えることができます。
 
 
   






■ プロジェクト:PROJECT ■
原則として、織物デザインは経と緯の垂直交差で成り立っています。
鉛筆や筆を思いのまま動かして生まれる曲線は織物にはありませんが、垂直交差という制限の中にあってこそ
発想の転換や工夫のすえ生まれる美しい曲線がたくさんあります。
プロジェクトでは主に、黒田佐織が自然のなかに見出した美しいライン−光や雲、炎の揺らめき、風の軌跡など−を織物デザインに転換することに挑戦しています。
 
* 画像クリックで大きな写真とキャプションが見られます clik and another window will open *
 
 




当ウェブサイトの画像およびテキストを無断引用、転載、 改ざんすることは固くお断りいたします。

【 このページを閉じる 】   



© Saori KURODA All Rights Reserved. 禁無断転載