プリオシン海岸 / 2007年 絹糸・含金染料

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に出てくる
銀河の海岸が、プリオシン海岸という名前です。
途中停車した銀河鉄道を降りた
主人公・ジョバンニと友人のカムパネルラが
黄玉や水晶でできた青白い水辺を歩くシーンと
ほんとうの夜の海とが
わたしの中で入り混じって生まれた作品。
絽という、細かい網目のできる織り地と
絣を入れた薄い平絹の二枚を重ねて
「ちらちらと燃えるやう」な
あやしい銀河のイメージを表現しました。
      photograph by Georges Bouyx



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