信州の釜めしと猫仙人

昼ちょっと前にヌボーと起きたら、ドライブ日和だった。 ドライブ＆風呂と揃えばこの人を置いてちょっとない、ＨＭ姐さんのＨＭ号で出発。 姐さんのinstinctが北東に向いていたので従う。 新しく開通した高速道路にのって紀伊半島をつっきる。 甲賀の忍者屋敷がチョー気になる。 気になるけど、 まだまだ東へ。 まだまだ太陽は高い。 …ってゆってたら諏訪湖でひゅっ！と暮れた。 諏訪まで行ったなら北澤美術館でガラスを見たかったけど 諏訪湖の夜景も、充分ノスタルジーに満ちた透明さで、ヘタレの心にシミルのだった。 夏が終わるんだなあ。 姐さんに教わった名物の釜めしを買い込んで西むけにＵターン。 木曽路を抜けるみちの途中、宿は天神温泉に決定。（ある意味忍者屋敷だった。） 「成分が無類に濃い」らしい、（確かに湯の底が見えない） 風呂の看板に姐さんとバカウケしつつ浸かり、 釜めしを食い、（杏が入っててクリビツ） ビール飲んで寝る。　（やっぱラガーは飲めて１缶だな…） さて、（たぶん）夜中。 枕元に、よくよく知ってる、フワフワでムクムクでしなやかな小動物の気配。 寝ぼけてない。 自分がどこにいて、隣で誰が寝てるか、ちゃんと分ってる。 腕だか顔だか足だか腹だか何でもいいから、 姐さんにゴッツンと当たることを祈りながらそっと伸ばした腕は、空を切った。 嗚呼！！神様仏様天神様！！ …と一瞬思ったけど、なんか違うんだな。　よく知ってるけど、シロカマじゃない。 でも気になるなあ。 シロカマだけが猫でもないし。 夜が明けて、とんでもねえメールが家族から届いたらどうしよう。どうしよう！どうしよう！！ いくら気になろうとも、当然なんだったのか判明しないまま夜は明ける。 流れにまかせて御岳山へ。　 ロープウェイで７合目までひとっ飛び。 雲の切れ間は、天空の窓。 うおお。　加賀白山から、浅間山、甲斐駒ケ岳まで一望。　背後には摩利支天。 高山の天辺にしちゃロマンに欠ける現代テクノロジーに甘え、 この感動を東京の友人へピロリン♪と送信してみた。 すると、返ってきたメッセージ　 「修行を終えた猫が行くところじゃないですか。猫仙人に会えたか？」 ね、猫仙人！！！！ って誰！！！ …OK、これで合点がいくじゃないかね？ 昨夜のやつは、きっと猫仙人の遣いのモノに違いない。 ウチから猫仙人のところへ旅立っていったやつも、少なくないのかもしれない。 おぅ、おめえ、近くまで来てんだ挨拶ぐれぇ寄ってけぃ　ビシ！（猫パンチ）　ってことだね？ そうか猫仙人。 これからもウチの子たちをよろしく頼むよ、猫仙人！ ☆今旅の教訓☆ 物事、気にはしても苦にしちゃいけねえ。　（ついでに言うなら釜めしに杏は入れちゃいけねえ。） オーライ・エブリワン、テイク・イット・イージー！　ビシ！（猫パンチ）